無呼吸とは、10秒以上呼吸が止まってしまうことをいいます。睡眠中に、この無呼吸が1時間に5回以上、または7時間の睡眠中に30回以上ある状態を睡眠時無呼吸症候群といいます。1肥満、2アルコールの飲用、3扁桃が大きい、4上向きでの睡眠、5下顎が小さい、6加齢、7鼻づまりなどの要因が関与しています。
睡眠中の呼吸障害が長期にわたり、無呼吸によるストレスのために交感神経緊張状態が長く続くと、高血圧や心疾患を合併する危険性が高くなります。また眠気による交通事故率の増加や、近年話題になった新幹線運転中の居眠りのような事故の原因にもなります。
睡眠時無呼吸症候群に関する質問項目の1または2を選んだ人が多く、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあるので歯科医師に相談してください。
(治療の方法)
睡眠時無呼吸症候群には、前記の1~7などのさまざまな原因があるので、個々に応じた治療が必要です。
代表的な治療法としては、減量、扁桃の手術、鼻の手術、鼻からマスクで空気を流すシーパップ(CPAP)、眠る時にマウスピースを装着するなどの方法があります。