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小児歯科あれこれ > 0〜3歳まで > 3〜6歳まで > 歯医者で行なうむし歯予防法

小児歯科とは?

小児歯科ではお子さんのむし歯・歯周病予防、むし歯治療、歯並びの治療などを行います。子どものむし歯を削って詰めるだけが小児歯科で行なうことではありません。むし歯と歯周病の予防を行ないながら、噛む機能の発達、歯並びの不正、指しゃぶりなどの癖、食生活の問題点などをチェックし、よりよい生活習慣を作り、生涯にわたってのお口の健康を目指しています。お子さんの成長に合せて、適切な処置を施し、正しい成長を促すのが「小児歯科」であり、大人になったときのことまで考え、健全な永久歯の育成へとつながる手助けをします。概ね最後の永久歯が萌えて3年間、16才〜17才までを管理します。

具体的には次のようなことを行っています。

  • 1、むし歯の予防:自宅で出来るむし歯予防法をお教えしたり、歯科医院ではむし歯予防(シーラント、フッ素塗布など)を行ないます。
  • 2、むし歯の早期発見、早期治療:定期検診を行なうことで、むし歯を小さいうちに発見することが出来ます。初期のむし歯であればあまり削らず治療が簡単に終わります。
  • 3、正常な永久歯の歯並びへの予測・観察・治療:正常に永久歯が萌え変わるよう、乳歯を適切に管理し、必要なら歯列の育成のアドバイスを行ないます。

むし歯とは?

むし歯とは、細菌(ミュータンス菌)が出す酸によって歯(エナメル質や象牙質)が溶かされて発生する病気です。

むし歯になるには4つの要素があり、1つの原因だけでむし歯になるということではなく、いろいろな原因が重なり合って初めてむし歯になります。

この4つの要素は(1)細菌(ミュータンス菌)+(2)食事(糖質)+(3)歯質(抵抗力)+(4)時間(食習慣等)。つまり、細菌が増える時間が長く、ショ糖類が口の中に長時間滞在し、弱い歯に接している時間が長いほどむし歯が発生しやすく、進行することになります。

また、この4要素のうち、最もむし歯になる因子が強いのは、食事・間食で食べる糖質(特にショ糖)、このショ糖をいかにコントロールするかということがむし歯の抑制・予防に大事なのです。だから、キシリトールの利用が大変メリットの多い部分で、フッ素の利用や定期的な歯科医院来院による歯のおそうじが必要なのです。

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0歳から3歳まで

生後6ヶ月を過ぎると、乳歯が生えはじめます。
このときから、歯磨きが必要になります。最初は前歯しか生えていないのでガーゼ等でふく程度でも大丈夫ですが、授乳をしたまま寝かせないことがポイントです。

歯磨きが、自分でもある程度できるようになっても、8〜9才くらいまではうまくみがけないので、汚れを落とすために、仕上げ磨きが必要です。

歯がはえ始めたごろ

歯がはえ始めたごろ スキンシップの一環として、口のまわりを触られるのに慣れさせていきます。
下の前歯がはえてきたら、ガーゼで磨きましょう。
歯がはえ始めたごろ

1歳6ヶ月ごろ

1歳6ヶ月になると、上下の前歯12本奥歯4本の乳歯が生えてきます。
また保健所での1歳6ヶ月健診があります。
このとき、心身の発達をチェックしますが、歯についても、生えている歯の数と種類、むし歯や汚れの状態噛み合わせの状態をチェックします。
この時点でむし歯をもっているお子さんは少ないのですが、3歳児になると、むし歯がとても増えています。
この間に、特に気をつけてほしいのは、次のような点です。

食生活の注意
甘いお菓子やジュース、清涼飲料水などを、だらだらととらないようにしましょう。
※できるだけ薄い味で育てましょう。
成人と味覚が違うので成人の味はとても強く濃い味です。

哺乳びん
もう哺乳びんは、卒業させてください。
歯科医院で健診と相談
むし歯がないうちに、歯科医に健診を受けましょう。むし歯になってから歯科医院に行くよりも、1本もむし歯がないときから相談し、食生活の改善正しい歯磨きの指導を受けてください。そのほかにも、心配なことがあれば、いろいろ相談にのってくれます。

この時期の注意が一生むし歯とサヨナラできる最適期間なのです。

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3歳から6歳まで

2歳6ヶ月ごろ

そろそろ上下の歯が20本揃います。
この頃は子ども自身にも歯ブラシで磨く練習をさせ、歯磨きを習慣づけましょう。
ただし、最後は大人が仕上げ磨きをしてあげましょう。
ご両親や祖父母、ご兄弟の方の磨く姿も見せてあげて下さい。

むし歯をつくらないためには

〜おやつのはなし〜

おやつは、甘い物になりがちですが、本来は三度の食事を補う間食であり栄養上の重要な補助食なのです。
ごはんの間に食べる食事と捉え、理想的なおやつとしては、フルーツ、ヨーグルト、おにぎり、焼き芋などといったものです。
甘いお菓子の回数が多くなれば、三度の食事は少なくなり、栄養バランスの悪い食生活になるだけでなく、虫歯のリスクもたかくなってしまいます。一度お子さんのおやつを見直してみてください。

むし歯になりにくいおやつの食べ方

お口の中の酸性度合い(ph)は、中性ですが食事のたびに酸性に大きく傾き、その後唾液によって中和され回復します。この1日のサイクルをグラフにすると、酸性度合い(ph)が描く曲線はジェットコースター。急降下したところ(図の緑色のラインより下)は、むし歯発生の危険ゾーンです。

食べ物を口に入れると、歯垢の中は酸性に傾き、この結果、歯が溶けて(=脱灰)きます。一方で、唾の力で再石灰化していきます。このようにお口のなかでは一日中、脱灰と再石灰化を繰り返しています。このバランスが崩れ、歯が溶ける量が多くなるとむし歯となります。

(右の図はそのことを現した略図です)

口の中に食べ物が入り、歯垢phが酸性になっても30分ぐらい経つと戻ってきます。しかし、その間にまた食べてしまうと、ながい間口の中の歯垢のphが低いままとなり、脱灰が進んでいく、つまりむし歯が発生しやすくなるのです。このため、ダラダラとおやつをたべているとむし歯になりやすくなるのがわかると思います。決められた時間に決められたおやつの量を心掛けて、むし歯を予防しましょう。

飲み物とむし歯
スポーツドリンク

スポーツドリンクのむし歯への影響がわかっています。スポーツドリンクは、糖分が多く、酸度が低いことから、頻繁に飲んでいるとむし歯になってしまいます。お子さんが体調を崩して、脱水があった場合に飲ませるようにし、普段は水やお茶で水分を補ってください。

卒乳

卒乳は1歳〜1歳半くらいを目処に行ないましょう。母乳そのものはむし歯の直接原因ではありませんが、離乳食などを食べ始め、歯に汚れが溜まった状態で、母乳をのんでいるとむし歯のリスクがとても高くなります。

小児科でも、最近では1歳半ころまでに卒乳するよう指導されているようです。栄養学的にみても生後10ヶ月ころから母乳の栄養的価値が急激に下がることがわかっています。

3歳ごろ

3歳児検診があります。
歯の健診も、歯科医が20本の乳歯が生え揃い、噛み合わせがきちんとできているか、またむし歯になりやすいのかなどをチェックします。

3歳児のむし歯の状況をみると、これから先の歯の状況を予測することができます。そうした意味でも、改めて歯の健康や育児の方法を見直すよい機会になります。

歯と育児を見直す 食事の内容ととり方は適切か
歯の磨き方は正しいか
おやつの飲み物の選び方、与え方は適切か
規則正しい生活習慣が身についているか
親と子の関係はうまくいっているか

ポイントを押さえた仕上げ磨きを!

より仕上げ磨きの効果を高めるために、以下のポイントを押さえて行ないましょう。

ポイント1:お子さんは横にした状態で

お子さんを上向きに寝かせ、ひざに頭を乗せて安定させ、のぞきこむようみがきましょう。

ポイント2:よくみましょう。

みがく歯をよくみましょう。歯ブラシが歯ぐきに強く当ると、お子さんが歯みがきを嫌がる原因になります。左手の指を使って、ほっぺたをひっぱると、お口の中がよくみえます。

ポイント3:みがくポイントを押さえて

子どもの場合、年齢によって特にむし歯になりやすい場所というものがあります。その年齢でどこがむし歯になりやすいかを知っていると、より効果的にむし歯を予防できます。

ポイント4:細かく動かす

歯ブラシを持つときはペンを持つように軽く握り、細かく動かしてみがきます。

ポイント5:しっかりほめましょう。

歯みがきのあとは、お子さんをしっかりほめ、楽しい雰囲気で歯みがきをしましょう。


実際の磨き方は、河上歯科では毎回行っていきますので(人によります)、うまくみがけるようになると思います。

初めて永久歯の生える6歳

6歳ごろになると、乳歯の奥歯のさらに奥に最初の永久歯が生えてきます。
この歯の名前は、第一大臼歯で、一番大きくかむ力が最も強い大切な歯です。また6歳ごろに生えるので「6歳臼歯」とも呼ばれています。

6歳臼歯のむし歯の90%は、はえてから1年以内にむし歯になってしまう事実があります。
この時期には、シーラントというCo(要観察歯)の歯に行う予防処置が保険でできます。

6歳臼歯は、最も大切な歯なのに、むし歯になりやすい歯です。それは、次のような理由があるからです。
奥に生えてくるので、最初は気がつきにくい。
歯の噛み合わせの面の溝が深く、カスがたまりやすい。
奥に生えるので歯磨きしにくい。
生えたての歯は、歯質が未熟なためにむし歯になりやすい。

6歳臼歯は歯の横の溝や、歯と歯の間の虫歯は、穴があいていることが分からず、歯科検診でもレントゲン写真でも見つからないことが多くあります。
痛みが出てから治療すると、神経を取る治療が、根が完全に出ていない時期に必要になることが多く、20歳くらいで再治療が必要となり、統計的に早期に喪失する原因となってしまいます。

Coの要観察歯


シーラント処置済

初めて永久歯の生える6歳
むし歯は多いけどしっかり管理されています。6才臼歯が出て来ました。
永久歯への予防のスタートです。
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歯医者で行なうむし歯予防法

歯みがき(ブラッシング)指導

自己流のみがき方では、残念ながらみがき残しが多いことがほとんどです。当院ではお子さんのお口の中の状態を把握したうえで、1人ひとりにあった正しいブラッシング指導を行なっております。このようにして、歯みがきの方法を覚え、みがき残しのある場所を知ることで、お子さん自身に自分のお口の中に興味を持ってもらい、口の中を清潔にする習慣をつけてもらうよう努めています。また、保護者の方への仕上げみがきの指導も同時に行い、自宅でのむし歯予防の強化に力を入れています。

写真 写真 写真 写真

シーラント

「シーラント」とは、むし歯になりやすい奥歯などの歯の溝を埋める予防処置です。 特に、萌えたばかりの6歳臼歯はむし歯になりやすいため、シーラントで予防することは非常に効果的です。大切な歯を虫歯にさせないように、シーラントで予防しましょう。

左下 未処置歯 右下シーラント処置歯

フッ素塗布

「フッ素」とは、むし歯の抑制効果を持った物質で、歯のエナメル質を丈夫にし、再石灰化を促すという特徴をもっています。さらに口腔内の細菌の活動を低下させてむし歯を抑制します。歯科医院では市販のフッ素に比べ高濃度のフッ素を塗布することができます。ただし、すぐにフッ素を塗っているからといって、歯みがきを怠ったり、甘いものを多く食べていると、すぐにむし歯ができてしまいます。フッ素による歯質強化はあくまでもむし歯予防の一つという認識が大切です。

PMTC

「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」とは、歯科衛生士などが専用機材を使用して、溜まった汚れを除去(クリーニング)することです。PMTCでは、歯みがきでは取れないバイオフィルム(細菌の塊)の除去や、歯の着色の除去などもおこなえます。

自宅でできる虫歯予防

歯を健康に保つためには、歯みがきなどの日頃のケアが大切です。赤ちゃんや幼児に対して、お母さんが丁寧にケアしてあげましょう。また、1人で歯みがきができるようになるのは10歳頃です。仕上げみがきをしなくなっても、チェックをしてあげることが大切です。河上歯科でこの内容をご紹介しています。


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